鋼材技術コラム

お困り事を解決!丹羽鋼業の「一歩踏み込んだ」製作事例をご紹介します。【曲げ加工編】

  • 加工

今回のコラムは『曲げ加工』の事例についてのご紹介となります。

前回の『穴あけ加工』に続き、鋼材加工の基本となる『曲げ加工』ですが、曲げ加工はより職人の経験やスキルによって仕上り精度が変わります。また、材質選定もポイントとなります。

以下にご紹介する、鋼材加工技術ナビ(丹羽鋼業株式会社)の曲げ加工実績から、みなさまのお悩み解決の一助になればと思います。

3本ロールベンダーによる酸洗鋼板の筒曲げ加工

写真1

これまではお客様が自社で鋼板素材からエビ管を部品単位で製作してしていた為、ケガキ作業などで大きな負担がかかっていました。

そこで、全体の大きさ(ダクト径、芯寸法)を基に、鋼板にスリットを入れてロール曲げを行いました。

上記写真1でご確認いただけるとおり、製品の線(スリット)部分を切り離し、前後を逆にして取り付けることで一枚の板から一本のエビ管を作ることが可能となりました。

結果としてお客様の加工負担を減らし、作業効率を上げるとともに最終製品のコストを抑えることに協力することができました。

FB フランジ曲げ

当製品は、材質SS400のFB(平鋼)です。

通常当製品のような形状を製作するためには、レーザーによる切板加工が用いられますが、レーザー切断時の熱により反り・歪みが発生します。

そこで当社は、平鋼への曲げ加工による製作をご提案いたしました。

平鋼に曲げ加工を施すことで、反り・歪みが発生せず綺麗な形状での製品製作を実現しました。さらに、レーザー加工と比較すると、無駄な材料が発生しないため、歩留まりの向上も併せて実現いたしました。

鋼板 ブレーキプレス曲げ#1

こちらは、プラントタンクに使われる製品です。

つなぎ合わせて使用することから精度が必要で、品質が安定していないと手直しの時間・コストが発生してしまいます。

『品質を安定させたい』と丹羽鋼業にご相談いただき、用途や加工に関する詳細な打ち合わせを実施し、当社のネットワークから最適な加工業者様をご提案。安定した品質で製品をご提供することが出来ました。

鋼板 ブレーキプレス曲げ#2

ホッパー | 鋼材加工技術ナビ

この製品は集塵機のホッパーとなります。

このような難易度が高い曲げ加工を行うことができる業者や職人は限られています。
当社にて曲げ加工に関する高い技術力を保有する協力会社に加工を依頼。

材料をmm単位で動かしながらブレーキにより押し曲げる、角丸曲げ加工を行い当製品を製作いたしました。

まとめ

以上、曲げ加工でのお悩み解決事例をご紹介いたしました。

ただの『曲げ加工』と思われがちですが、ロール曲げ、ベンダー曲げ、熱間曲げ、絞り加工、・・・etc

お客様毎のご要望やお困りごと、それに対するご提案の方法は多岐にわたります。

丹羽鋼業では、穴あけ加工での工夫はもちろん、その後の梱包/荷姿や納入の部分でも、その後お客様にご使用して頂きやすい様、ご提案させて頂いております。


そのほか、過去のコラムもご覧ください。

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