鋼材技術コラム
お困り事を解決!丹羽鋼業の「一歩踏み込んだ」製作事例をご紹介します。【機械加工編】
- 加工

今回のコラムは『機械加工』の事例についてのご紹介となります。
「機械加工」とは、様々な工作機械を使って切削、研削などの加工を行い、目的の形状や寸法に仕上げる技術の事を言います。穴あけや切断も広義では機械加工と呼びますが、業界で一般に機械加工というと、主に切削加工・フライス加工・旋盤加工をいう事が多いようです。
以下にご紹介する、鋼材加工技術ナビ(丹羽鋼業株式会社)の機械加工実績から、みなさまのお悩み解決の一助になればと思います。
丸棒 機械加工
小ロットにて小型のピン(丸棒機械加工品)を作ってほしいとのご依頼があり、対応した事例になります。
短納期のご依頼で特急で丸棒加工品(ピン)の製作依頼があり、母材となる材料をすぐ用意し『旋盤加工+タップ加工』を行いました。
また、公差的にもシビアな部品でした。
短納期で仕上げたことにより良い評価を頂きました。

角鋼 切削加工品
異形形状の切削加工品が欲しいとの依頼を頂き、角鋼から切削加工を行い、異形形状にする提案をさせて頂きました。
母材の大きさから考えると削り量が多くなってしまう為、歪がでてしまう可能性がありました。
そこで先に母材に焼鈍(熱処理)をし、切削加工をしました。
品質も問題なく対応できた為、お客様から満足を頂く事ができました。

平鋼 フライス+プレーナー加工
一品一様の溝付き平鋼(異形平鋼)が欲しいとのご相談を頂きました。
平鋼メーカー生産となると基本的に100t以上のロットが必要になりますが、お客様から引き合いを頂いた重量は5tでした。
その為、通常の平鋼をフライス加工しその後『溝加工(プレーナー加工)』をおこない製品を制作することができました。機械加工が2種類ある為、加工賃は高くなってしまいましたが、お客様が希望する形状にて加工することができました。

大型溝形鋼 機械加工
寸法公差が厳しい部材でしたが、溝形鋼380というサイズは大きすぎて3次元レーザー加工機では対応できませんでした。
そこで、長尺で幅広の鋼材も加工可能な『エンドミル加工機』を持っている弊社の協力会社に依頼しました。
加工が実現したことはもちろん、品質面でも3次元レーザーより反りが少なく、また切断面も非常に綺麗との事でご好評を頂きました。
レーザーとの違いとして四角のカドの部分にRが付いてしまう等諸条件ありましたが、お客様と密な打ち合わせにより用途に見合った加工内容を実現できました。
また、納期が非常にタイトだったことから、弊社工場での切断を実施し、弊社自社便での横持ち配送を組み合わせることにより、従来よりも短納期でお届けをすることも出来ました。


平鋼 切断+穴あけ+フライス加工
当製品は、量産品部品として使用され、加工は「切断⇒穴あけ⇒フライス」の工程になります。
どの加工工程も同作業の繰り返しとなる為、できる限り効率化していく事が課題でした。
従来は切り板が基本でしたが、フライス加工時に板厚が安定しない為、都度削る寸法を調整していました。しかし、平鋼に置き換えた事により、板厚が安定し、無駄な作業が減った為、生産効率を上げる事ができコストダウンにも繋がりました。


弊社は、当事例のような工程短縮・コストダウンに関するご提案を得意としておりますので、お悩みをお持ちの方はお気軽にご相談ください。