鋼材技術コラム
特殊角パイプ/異形パイプとは?コストダウン使用事例をご紹介！│丹羽鋼業株式会社(名古屋)
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市場の丸パイプからオーダーメイドで特殊サイズの角パイプ・異形パイプが作れます。
市場には高炉・溶協（溶接管協会）メーカーが製造したパイプが在庫されており、在庫サイズに関しては一定の決まったサイズが流通しています。
あまり知られてはいませんが、丸パイプを冷間でのパイプフォーミング加工で他の形状に成形する事により、市場に流通していない特殊サイズの角パイプや異形パイプを作り出す事ができます。
今回は、このパイプフォーミング加工を利用した特殊サイズの角パイプ・異形パイプの特徴やコストダウンの事例をご紹介します。
特殊サイズの角パイプ・異形パイプを冷間ロールでのパイプフォーミング製造
冷間ロールでのパイプフォーミングは他の形式に比べ、材料の表面の仕上がりが綺麗かつ、低コストで成形できるという特徴を持っています。
成形ロールを使用したパイプの成形方法は、成形ロールに対し、
素管（成形前の丸パイプ）を押し出して成形する「エクストロール方式」
素管を引き抜きして成形する「ドローベンチ方式」
成形ロールを駆動させることにより素管を前進させる「ロールフォーミング方式」
の３種があります
製造可能範囲
形状：各種角・異形鋼管
肉厚：0.8mm〜25mm
サイズ：10mm～300mm
長さ：4m～11.22m
材質：普通鋼、高張力鋼、ステンレス鋼、銅、アルミ、チタン、など。
※製造可能範囲外の肉厚、外径、材質などについては、別途ご相談ください。
ご相談の形状に対して、近い断面長の丸パイプを素管として選び、ロールフォーミングを行います。
特殊サイズの角パイプ・異形パイプのメリットとは？
特殊サイズの角パイプ・異形パイプを使用するメリットとして、製品を製造する際に市場に流通している鋼材では対応できない形状のパイプを使用することでその後の加工工程を大幅に削減できる事や、空洞形状になる事での軽量化による製作作業の向上、コストダウン効果などが挙げられます。
特殊サイズの角パイプ・異形パイプの使用事例を3つ紹介！
キャビンフレームを異形断面パイプフォーミング品に変更し、フロントガラス取付面、ドアの当たり面を確保しながら、溶接工程も削減
こちらは、フォークリフト、ショベルカー、トラクター等のキャビンフレームへの使用事例になります。
従来の構造では、角管のフロントピラーとルーフサイドフレームを溶接しキャビンフレームを形成していました。この構造を異形断面パイプフォーミング品に変更したことで、フロントピラーとルーフサイドフレームの一体化を実現しました。また、角部はパイプ曲げに変更し、溶接の工程を無くすことも可能にしています。
このように異形断面パイプフォーミング品に変更することで、意匠性の向上、コスト削減(部品点数削減、溶接加工廃止)、機能性向上、軽量化を実現しています。
２部品溶接を１部品に 部品点数削減により、コスト削減を実現
こちらは、２部品溶接を１部品にして部品点数削減によるコスト低減を実現した使用事例になります。従来の工程では、2本の角管を溶接し、仕上げ後、矯正する工程でしたが、異形断面パイプフォーミング品に変更したことで、L型断面の製作を実現することができ、切断のみの加工工程まで削減することができました。異形断面パイプフォーミングに変更することで、コスト削減(部品点数削減、溶接加工・仕上げ・歪み矯正廃止)、品質向上、納期短縮、軽量化を実現しています。
板曲げ溶接を1部品にし、コスト削減を実現
こちらは、板曲げ溶接を1部品にした使用事例になります。従来の工程では、板曲げ後、溶接し、仕上げ・矯正する工程でしたが、特殊サイズの角パイプフォーミング品に変更したことで、板曲げ加工と溶接、仕上げ工程の削減を実現することができ、切断のみの加工工程まで削減することができました。特殊サイズのパイプフォーミングに変更することで、コスト削減(部品点数削減、溶接加工・仕上げ・歪み矯正廃止)、品質向上、納期短縮、軽量化を実現しています。
ダウンロード資料もご利用ください
いかがでしたでしょうか。今回は、特殊サイズの角パイプ・異形パイプのフォーミング加工とその使用事例についてご紹介しました。
本記事でご紹介した異形パイプのメリットや活用事例をご紹介するお役立ち資料をご用意しました。平鋼・異形平鋼だけでなく、お客様のご要望やニーズを解決するさまざまな材料や加工のパイプフォーミングのご提案が可能です。ぜひご覧ください。
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