鋼材技術コラム

異形引抜(磨棒鋼)シャフトの活用による省工程化・納期短縮・CO2削減

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1.磨棒鋼シャフトとは

磨棒鋼シャフトとは、鋼やステンレスを冷間引抜加工(塑性加工)によって 丸棒のみならず、様々な形状のシャフトにする事が可能です。

当社では、磨棒鋼メーカー様のお力をお借りし、異形引抜シャフト(磨棒鋼)の活用による素材の『切削レス』や『ニアネットシェイプ』をご提案しています。

2.磨棒鋼の引抜工程

一般的な磨棒鋼の製造工程は、“素材(コイル材)→ ショットブラスト → 引抜 → 切断” という工程になります。

3.こんな方へおすすめ!

  • 黒皮丸棒素材から自動旋盤の切削加工で複雑な形状を製造している為、時間、加工歩留り、コストが掛かっている。
  • 電気代や刃具代を少しでも軽減させたいと思っている。
  • 自動旋盤による切削加工後に応力が解放されることで曲がりが発生し、 次工程で矯正作業に時間が掛かっている。(一般磨棒鋼加工時)
  • 材料及び部品加工後に熱処理(焼入焼戻)があり、工数が掛かっている。
  • 自動旋盤で切削時に材料の曲がりが有る事で、寸法精度が悪くなる事があり、加工に時間が掛かる。

4.高精度シャフト、異形引抜(磨棒鋼)のメリット

丸棒、角鋼、平鋼等の母材の切削加工の手間を削減することができます。

①切り屑を出さない事によるコストダウン

性能

ダイスと言う金型を通してお客様の希望形状に黒皮材から引抜きすることにより、切削切粉の低減を可能としています。

効果

  • 加工タクトと電気代の削減
  • 歩留りの向上により生産性向上
  • 切粉回収の削減→二酸化炭素の排出削減

②真直性が高いため、曲がりによる不良の発生を抑制し部品精度UP

性能

寸法精度が100分台で製造可能で有り、お客様の仕様に対し長尺製品で仕様を満たす事が可能です。更に、長手方向で保証出来る為、そのまま部品に使用可能です。

効果

  • 不良率の削減
  • 自動化の実現
  • 他の仕事への人員配置の見直し
  • ユーザー評価の向上
  • 加工精度の向上

③熱処理工程の省略による、加工量削減・納期短縮・CO2排出削減が可能

性能

引抜の加工率(高リダクション)により、製品自体の硬度と機械的性質が向上します。

効果

  • 熱処理加工コストの削減
  • 熱処理後の矯正工程削減
  • CO2排出削減
  • 納期短縮

その他、お客様のご要望に合せた提案を行っておりますので、お気軽にご相談ください。

5.異形引抜シャフトの事例

①産業機械・工作機械 異形磨き棒鋼

リニアガイドイメージ
  • 寸法 :15#×65#
  • 用途 :ガイドレール部品
  • 特徴 :高精度な異形引抜加工をする事で、切削工程の省略、リードタイムの短縮が出来る。

②自動車用シャフト

  • 材質 :S20CF
  • 寸法 :32×23.4
  • 用途 :コントロールピニオン(エンジン部品) 特徴.      複雑な形状引抜による切削工程省略 

③異形引抜断面図

異形引抜(磨棒鋼)シャフト製品の断面形状を一部ご紹介します。

6.異形引抜シャフトの加工・調達なら当社にお任せください!

いかがでしたでしょうか。今回は、異形引抜シャフトのメリットとその使用事例についてご紹介しました。

鋼材加工技術Naviを運営する丹羽鋼業株式会社には、平鋼をはじめとした各種鋼材を豊富に取り揃えております。

お客様の多岐にわたるニーズに対してこれら様々な鋼材をもって貢献することができています。当社の平鋼をはじめとした各種鋼材への圧倒的なノウハウでお客様の課題解決を実現しますので、鋼材に関するお悩みは是非当社にご相談ください。

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