鋼材技術コラム

確かな品質を届けるために!ノギスから各種ゲージまで 基本の検査器具ガイド

  • その他
  • 加工

今回のコラムは「検査器具」についてのご案内になります。

丹羽鋼業では、さまざまな業界のお客様から、図面にもとづく加工のご依頼をいただいています。お客様ごとに求められる品質や精度は異なるため、営業担当者や検査担当者が、用途に合わせて多くの検査器具を使い分けています。

今回は、現場でよく使う基本的な検査器具を、初めての方にもわかりやすくご紹介します。

1.ノギス

ノギス(下画像)は、製品や部品の寸法を高い精度で測定するための検査器具です。外径・内径・深さ・段差などを1台で測定することができ、製造業や機械加工、品質管理の現場で広く使用されています。測定値を正確に読み取ることで、図面どおりの寸法になっているかを確認し、製品の品質を維持する重要な役割を担っています。製造・加工・品質管理の現場で最もよく使われ、まず覚えたい器具のひとつです。

ノギス

丹羽鋼業では1,000mmまで測定できる長尺ノギスや、穴ピッチ測定もできるピッチノギスも所有しております。

2.マイクロメーター

マイクロメーター(下画像)は、部品や製品の外径・厚みなどを高精度で測定する検査器具です。ねじの送り機構(マイクロメータースクリュー)を利用して測定するため、一般的なノギスよりも高い精度で測定することができます。

最小読取値は一般的に0.01mm、デジタル式では0.001mmまで測定できる機種もあり、品質管理や精密加工の現場で広く使用されています。

マイクロメーター

ノギスとの違いを簡単にまとめると、次のとおりです。

ノギスいろいろな寸法を手早く測れる、万能タイプ
マイクロメーター測れる範囲は限られるが、とても細かく正確に測れる、精密タイプ

3.ゲージ各種

ゲージとは、製品や部品が規格どおりの寸法・形状であるかを確認するための検査器具です。ノギスやマイクロメーターのように数値を測定するのではなく、「規格に合っているか(OKかNGか)」を短時間で判定する目的で使用されます。

➀ネジゲージ

ネジゲージ
用途ねじの検査
特徴ねじ山の寸法や精度を確認する専用ゲージ
使用例ボルト/ナット/めねじ・おねじ検査

②すきまゲージ(シクネスゲージ、厚さゲージ)

すきまゲージ
用途すきま(クリアランス)の測定
特徴薄い鋼板(リーフ)が何枚も重なっており、必要な厚さを選んで隙間に差し込む
使用例機械部品の隙間確認、金型の調整、ベアリングのクリアランス確認

③ Rゲージ(半径ゲージ)

Rゲージ
用途角部や曲面の半径測定
特徴様々な半径(R)の板を当てて一致するものを確認
使用例金型検査、面取り部検査、曲面確認

④ ハイトゲージ

ハイトゲージ
用途高さ測定・けがき(加工位置の線を引く作業)
特徴定盤(平らな測定台)の上で、高さを正確に測れる
使用例加工品検査、高さ寸法測定、けがき作業

⑤ホールテスト

ホールテスト
用途内径の測定
特徴穴の内径を精密に測定できる
使用例内径寸法測定、穴の真円度やテーパの確認

まとめ


今回は、製造現場でよく使われる検査器具として、ノギス、マイクロメーター、各種ゲージをご紹介しました。

器具ごとの役割を、あらためて整理すると次のとおりです。

ノギス外径・内径・深さ・段差を手早く測れる、現場の基本の道具
マイクロメーターより細かい数値まで正確に測れる、精密測定の道具
ゲージ類規格に合っているかをすばやく判定する道具(ネジ、すきま、R、高さ、穴の内径など、用途ごとに使い分けます)

検査器具は種類が多く、最初は「どれをいつ使うのか」で迷うかもしれません。そんなときは、次の2点を目安にしてみてください。

  • 数値を知りたいとき。ノギスやマイクロメーター
  • 合格か不合格かを確認したいとき。ゲージ

そして、測る対象や求められる精度によって、最適な器具は変わります。

製造業の品質は、加工の技術だけでなく、「正しく測り、正しく確認する」ことに支えられています。検査器具の使い方を身につけることは、品質を守る第一歩です。はじめは難しく感じても、実際に手に取って繰り返し使ううちに、少しずつ感覚がつかめてきます。

丹羽鋼業では、ここでご紹介した検査器具を使い分けながら、お客様のご要望にお応えできる品質の鋼材加工をお届けしています。

ご要望次第では、さらなる検査器具の導入や使用にも対応いたしますので、検査についてのご相談も含め、お気軽にお問い合わせください。

CONTACT

ご相談・お問合わせの
申し込みはこちら