鋼材技術コラム

平鋼は加工性が高い?平鋼調達・加工におけるポイントをご紹介!

  • 平鋼

平鋼とは、「フラットバー」や「平鉄」などとも呼ばれる、四面を熱間圧延した厚板よりも小形の板材のことを指します。 今回は、そんな平鋼の加工性について詳しく解説します。
※「平鋼・異形平鋼とは?」については、下記コラムで詳しく解説しているので、是非ご覧ください。
平鋼・異形平鋼とは?平鋼活用のメリットを解説!

平鋼の加工性

一般的に、鋼板はガス溶断・プラズマ切断・レーザー切断・シャーリング切断等により切断加工されますが、加工時の熱応力によって製品に反り・歪みが発生します。しかし、平鋼は指定の幅・サイズでの調達が可能であるため、切断加工の工程が不要となります。また、切断が必要な場合であっても、基本的に鋸切断となるため、熱が入らず、反り・歪みの発生が抑えることが可能です。

また、前述したレーザー切断は、他のガス溶断やプラズマ切断と比較すると、反り・歪みの発生は少ないことが特徴として挙げられますが、一般的に板厚28mm程までしか対応することはできません。しかし、レーザー加工で対応できない板厚の場合であっても、平鋼を活用することで、反り・歪みの発生を抑えた製品を製作することが可能です。

平鋼の調達・加工におけるポイント

1.適切なサイズの選定

平鋼はサイズバリュエーションが非常に豊富な鋼材種類となります。この豊富なバリュエーションから適切なサイズを選択することで無駄な材料費・工数削減を実現することが可能です。そのため、平鋼のサイズの選定を行う際は、ご要望に沿ったサイズを入念に確認し、その要望にマッチしたサイズを選定することが重要となります。

2.鋸切断による加工で反りの発生防止

前述した通り一般的に鋼板は、主にガス溶断・プラズマ切断・レーザー切断・シャーリング切断等により加工を行います。しかし、一般的に平鋼では幅断ち(トリム)は不要であり、指定した長さへ鋸切断を行うことで、入熱を抑え、反りの発生を防止することが可能です。このように、切断時に入熱を抑えた加工方法を用いることで、高精度に指定した寸法へ加工することができます。

3.同じ幅・サイズの平鋼は同時に複数枚切断可能

同様の幅、サイズの平鋼は、同時に複数枚の切断を行うことが可能です。複数枚の切断を同時に行うことにより大幅な、工数の削減を実現することが可能となります。

平鋼を活用した課題解決事例をご紹介!

片側・両開先平鋼 圧延

こちらは両開先平鋼の事例です。当製品は、建設部材の一部に使用される部品です。当事例では、メーカーにて開先形状で圧延することにより、2次加工の工程を短縮しました。量産向けの製品のため、2次加工の工程を短縮することで大幅なコストダウン・納期短縮を実現しました。

事例の詳細はこちら!

めっき平鋼

こちらは、建築金物・配管・電力・電線関係・架線金物等で使用されるめっき平鋼です。当事例のお客様は従来、めっき加工のみを別の会社に依頼していました。しかし、めっき加工を別の会社にて行っていたことにより、輸送等に時間がかかり、納期が長期化することにお悩みを持たれていまいた。そこで、弊社にて鋼材の切断からめっき加工まで一貫して対応しました。その結果、輸送、加工の時間を削減することができ、約1週間の納期短縮実現することができました。

事例の詳細はこちら!

平鋼・異形平鋼に関することなら鋼材加工技術Naviまで!

いかがでしたでしょうか。今回は、平鋼の加工性についてご紹介しました。
鋼材加工技術Naviを運営する丹羽鋼業株式会社には、平鋼をはじめとした各種鋼材を豊富に取り揃えております。お客様の多岐にわたるニーズに対してこれら様々な鋼材をもって貢献することができています。当社の平鋼をはじめとした各種鋼材への圧倒的なノウハウでお客様の課題解決を実現しますので、鋼材に関するお悩みは是非当社にご相談ください。

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