鋼材技術コラム
平鋼・異形平鋼の主な切断方法をご紹介!
- 平鋼
平鋼・異形平鋼とは?
平鋼とは、「フラットバー」や「平鉄」などとも呼ばれる、四面を熱間圧延した平坦な鋼材のことを指します。平鋼は、厚さ・幅ともに様々なサイズがありますが、一般的に流通している平鋼は、厚さ3mm以上、幅400mm未満となります。
(※一般的にはあまり流通していませんが、お客様のご希望に沿った形状で生産することもでき、そうした平鋼は”異形平鋼”と呼ばれます。異形平鋼は、台形や六角・凸型・凹型など様々な断面形状のものがあります。)
平鋼活用のメリットについては下記記事で詳しく解説しておりますので、是非ご確認ください。
平鋼・異形平鋼の主な切断方法
平鋼・異形平鋼の主な切断方法としては、主にバンドソー、丸鋸(メタルソー)、プレス等が挙げられます。下記にてそれぞれの切断方法の特徴について解説します。
1.バンドソー
バンドソー切断とは、帯状の鋸刃を高速で回転させて材料を切断する方法のことを指します。バンドソー切断の利点としては、束切りが可能であるため、重ねて500mm角程の鋼材を切断できる点が挙げられます。また、切断面は、プレスによる切断と比較すると美しいですが、バリが多く発生する点が難点といえます。バンドソー切断では、国内で生産されている全てのサイズの平鋼に対応することが可能であり、寸法公差は±1.0mm程度です。
2.丸鋸(メタルソー)
丸鋸切断とは、円形の鋸刃を高速で回転させ材料を切断する方法のことを指します。丸鋸では、バンドソーとは違い束切りを行うことはできませんが、数本であればまとめて切断することが可能です。切断面は、バンドソーよりも美しくバリが非常に少ないことが特徴として挙げられます。また、一般的に丸鋸により対応することが可能な平鋼のサイズは、75mm角以下であり、寸法公差は±0.5mm程度です。
3.プレス(せん断)
プレス切断(せん断)とは、プレス加工機を用いて切断する方法のことを指します。プレス切断では、まとめて切断はできず1本ずつの切断となります。プレス切断の特徴としては、バンドソー、丸鋸と比較すると、加工費が安いことが挙げられます。また、プレス切断では少なからずダレが発生するため美しい切断面を実現することは難しいといえます。そのため、切断面の直角度を要求する場合は注意が必要です。一般的にプレス切断により対応することが可能な平鋼の板厚は最大12mm程度であり、寸法公差は±1.0mm程度です。
ちなみに、鋼材加工技術Naviでは、あらゆる平鋼の活用事例を掲載しております。是非下記リンクよりご確認ください!
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いかがでしたでしょうか。今回は、平鋼・異形平鋼の主な切断方法についてご紹介しました。もちろん、これらの切断方法を中から、使用用途、物量、サイズ、コストに応じて最適な切断方法を選定することが非常に重要となります。鋼材加工技術Naviを運営する丹羽鋼業株式会社では、平鋼・異形平鋼に関する豊富なノウハウを持っており、お客様のご要望に最適な平鋼・異形平鋼をご用意することが可能です。さらに、当社では、現場ニーズを的確に把握し、工程短縮・コストダウンを実現するご提案をさせて頂くことも可能です。平鋼・異形平鋼に関するお悩みをお持ちの皆様は、是非当社にご相談ください。