鋼材技術コラム

平鋼と形鋼の定尺・用途の違いとは?歩留まり向上のポイントをご紹介!

  • 平鋼

平鋼・形鋼とは?

平鋼とは、「フラットバー」や「平鉄」などとも呼ばれる、四面を熱間圧延した平坦な鋼材のことを指します。平鋼は主に建築土木、船舶、産建機、自動車、プラントなどの業界でよく使用されています。

>>平鋼・異形平鋼とは?平鋼活用のメリットを解説!

一方、形鋼とは、断面がH形やL形となっている鋼材を指します。形鋼には、あらゆる種類が存在しており、H形鋼、L形鋼、山形鋼などのあらゆる種類が存在します。形鋼は主に建築土木、船舶、橋梁などに使用されています。

平鋼・形鋼の定尺・用途の違いとは?

平鋼と形鋼では一般的に流通している定尺が異なります。各鋼材の一般的な定尺は下記の通りとなります。

平鋼・・・5.5m、6.0m
形鋼・・・5.5m、6.0m、7.0m、8.0m、9.0m、10.0m、11.0m、12.0m

上述の通り、定尺が異なることから、平鋼と形鋼では用途に大きな違いがあります。

平鋼は、主部材ではなく、補助部材として使用されることが多いといえます。具体的な用途例としては、スプライスプレートや、産業機械のベースプレート等が挙げられます。

一方、形鋼は、主部材として使用されることが多いといえます。例えば、建築の梁材、機械の架台等に3000mm~4000mmの長尺で使用されます。こういった用途で用いられるため、平鋼と同様に定尺が5.5m、6.0mのみであると、歩留まりの悪化につながります。これを防ぐため、形鋼は幅広い定尺が市場に流通しています。

平鋼で歩留まり向上を実現する方法とは?

上述の通り、一般的に流通している平鋼の定尺は、5.5m、6.0mとなります。例えば、長さ3250mmの平鋼加工品をご注文いただいた場合、市場に流通している定尺では、1つの加工品のみしか製作することができません。

鋼材加工技術Naviを運営する丹羽鋼業では、こういった場合、6.6mの平鋼の製造をメーカーに依頼いたします。6.6mの平鋼を入手することにより、1つの平鋼から2つの加工品を製作することが可能となります。このように、当社では、お客様のご要望に沿って市場に流通していない長さの平鋼を調達し、歩留まりの向上を実現することが可能です。

平鋼・形鋼に関することなら鋼材加工技術Naviまで!

いかがでしたでしょうか。今回は、平鋼と形鋼の定尺・用途の違いと歩留まり向上のポイントについてご紹介しました。鋼材加工技術Naviを運営する丹羽鋼業株式会社には、平鋼をはじめとした各種鋼材を豊富に取り揃えております。お客様の多岐にわたるニーズに対してこれら様々な鋼材をもって貢献することができています。当社の平鋼をはじめとした各種鋼材への圧倒的なノウハウでお客様の課題解決を実現しますので、鋼材に関するお悩みは是非当社にご相談ください。

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